<読書感想> web小説 賢者の弟子を名乗る賢者
賢者の弟子を名乗る賢者
web小説発のライトノベル。
ゲームの世界に転生したロリ爺による異世界ライフな物語
あらすじ
仮想空間に構築された世界の一つ。鑑(かがみ)は、その世界で九賢者という術士の最高位に座していた。
ある日、徹夜の疲れから仮想空間の中で眠ってしまう。そして目を覚ますと、そこは今までの世界とは違い……。何よりも、慣れ親しんだ渋く老練とした威厳のある姿が、幼気な少女のものになってしまっていた。
何者かと問われ、正直に名乗れば今まで培ってきた荘厳なイメージを崩しかねない状況。そこで思いついた言い訳は……。
主役はロリ爺
とあるVRMMORPGのプレイヤーである主人公は、ゲームの中では9名から連なるトッププレイヤーの一人。こよなく『渋い爺』キャラを愛し、自分の理想像とも思える『爺キャラ』をアバターとしてしようしていた。
だが『では、理想的な女性とは?』という何気無い気まぐれから趣味全開で美少女キャラを作ってしまった。
ちなみにナカノムラ(♂)は、長身の胸が大きなお姉さんキャラに壁役やらせたりロマン武装を乗せるのが大好きな『たゆんティニスト』である。
胸の数値はMaxがデフォルト。
ナカノムラのフェチを暴露したところで続きである。
理想なキャラを作り上げた時点で主人公は徹夜疲れで寝落ち。次に目が覚めた時には、ゲームの世界に入り込んでおり、さらには直前に作り上げた美幼女の姿へと変じていたのであった。
ロリ爺、弟子を名乗る
当初は幼女になってしまったことに多少なりとも苦悩してしまうが、そもそも自らの手で理想的な女性像を作り上げたこともあり、割とすんなりと受け入れるようになる。
転移してしまった世界では、彼が知る『ゲーム内での出来事』が正史となっており、無論ロリ爺が渋い系爺であった偉業も歴史として残っている。
だが、この渋い系爺が今やロリ爺になったと知れれば
「イメージぶち壊しじゃ!」
と危惧し、己が渋い系爺の『弟子』だったということにして世間に通すことにしたのである。
これがタイトルにある『賢者の弟子を名乗る賢者』の由来である。
ロリ爺、旅をしながら地位の向上に務める
実はこのロリ爺の他にも(タイムラグはあるが)この世界に転移してしまったゲームのプレイヤーが多数おり、ロリ爺の友人でもありトッププレイヤーだった者も同じくこの世界に転移していた。ロリ爺は友人の依頼を受け、各地に発生する事件や出来事の調査のために旅に出ることになる。
また、このロリ爺は『召喚術士』という職(クラス)についており、その道に関しては偽りなしのトッププレイヤーであった。可愛い顔して戦力は『一個師団』を地でいく。だが、転移した先の世界では召喚術士の栄光は過去となってしまっており、不遇職として甘んじられるようになっていた。これに憤慨したロリ爺は、旅の途中で召喚術士の地位を向上するための行動を開始する。
ロリ爺、いぢられる
外見は美幼女だが、中身は爺(さらにその中身は若者)であるので、ロリ爺は口調やら立ち振る舞いでなんとか『渋さ』を演出しようと頑張る。だが、やはり外見は美幼女なので『渋さ』よりもむしろ『微笑ましさ』が倍マシになり、行く先々でマスコット扱いされる。『着せ替え人形』シーンはデフォルト。
ただ、本人も外見に関しては気に入っているようで、たまに鏡の前で己の可愛さを再確認していたりもする。
書籍化にあたってイラストが付くと、もう手のつけようがない。ロリ爺の信者が急上昇である(ナカノムラの私見)。
最後に
昨今では主人公周りの魅力的な登場人物たちが作品の魅力であることが多かったりするが、この作品の最大の見どころはやはり、主人公であるロリ爺である。
可愛いロリ爺の登場を待ち望んでいた人たちは是非読んでみるべきである。