<読書感想> web小説 骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
web小説発、現在書籍三巻まで出ているライトノベル。
お茶目な骸骨騎士様と、もふもふマスコットキャラがポイント
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あらすじ
<オンラインゲームのプレイ中に寝落ちした主人公。
しかし、気付いた時には見知らぬ異世界にゲームキャラの恰好で放り出されていた。装備していた最強クラスの武器防具以外はアイテムもお金もない現状に放心状態。そしてさらに悪い事に主人公は、課金して変更していた特殊アバター『全身骨格』アバターの骸骨人間状態のまま異世界へと来ていた。
主人公は目立たないように生きていく事を決意するが、ひょんな事からダークエルフのアリアンという女性と知り合い、彼女の依頼を受ける事になる>
解説・感想
オンラインゲームの中に『転移』してしまうオーソドックスな設定。
転移した先では、その寸前までゲームで設定していたキャラの容姿に変化してしまう。
が!
そのキャラの容姿というのが
見目麗しい巨乳美女でもなく(巨乳美女は別途に登場)
もふもふ系犬耳美少女でもなく(犬耳美少女は別途登場)
可憐なお姫様でもなく(お姫様も別途登場)
『骸骨』である。
保健室にある人体模型の『アレ』である。
ちなみに、性別は転移前と後でも両方『男』なのでご安心を。
さらに余談だが、ナカノムラ(♂)はキャラクリエイトできるゲームでは。
長身な赤髪(or銀髪)巨乳美女にデカイ武器を持たせるのが大好き。
話を戻す。
主人公の初期装備はオンラインゲーム時に装備していた『最強格』な(顔も全て覆ってしまうタイプの)全身甲冑の重武装だったために、鎧を着込めば中身が『骸骨』とは傍目からわからないので、街中での生活には若干の不便はあるが問題もそれほどない。
また、やはりまぎれもない『骸骨』ではあるのだが。
この骸骨さんは何気にお茶目である。
ちょっとカッコ良い系騎士様をロールプレイで演じているが、口調以外はノリも軽くきさくなお方。おどろおどろしい見た目に反したこのお茶目具合が主人公の魅力を掻立てる。むしろ礼儀正しい口調のままお茶目をかますのが良い。
主人公のお茶目具合を引き立てるのは、マスコットキャラである子狐である。ぶっちゃけ『狐』をキャラ(人物)と称するのは変な気がするが、そこは気にしない。
本編の最中に『人にはあまり懐かない』とされている種族の狐なのだが、『怪我の治療』+『餌付け』で野生を忘れ去ったかのような懐きっぷりを見せる。
可愛いので全く問題ない。
基本的に主人公の頭の上が定位置。戦闘時には首の襟巻き状になってしがみついている。ぶっちゃけ、一家に一匹ほしいぐらい。もふもふしたい。
主人公がなんとなく旅をしていると、途中でエルフ美女な巨乳──や、違う。巨乳なエルフ美女と出会い。なんやかんやで彼女に傭兵として雇われることとなる。
ふと気がつくと、ナカノムラの紹介するノベルのほとんどに、巨乳な美女が出てくるな。まぁ、豊かな乳が『ジャスティス』であるのは、万国共通の認識であろう。
話を戻す。
味方陣営が常に高戦力であり、苦戦を強いられるシーンは殆どない。ただ、安易な戦闘で強引に爽快感を出していたりはせず、話を作り込んでいるので飽きがこない。また、いく先々で様々な出来事に遭遇し事件を解決していくのだが、それが周りに回って世間にものすごい影響を与えていたりするのだが、主人公たちがそのことに全く気がついていないのがまた面白い。
『骸骨』と題名を聞くとなかなか重苦しいイメージがあるだろうが、この作品はそのようなことはあまりない。むしろ骸骨だからこそ面白みのある作品である。
価格:1,296円 |