<読書感想> web小説『ダンジョンの魔王は最弱っ!?』
ダンジョンの魔王は最弱っ!?
web小説発、単行本3巻まで出ている作品。
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とりあえずあらすじをば!(web版より抜粋)
<魔王として、神様にダンジョンを任された1人の少年。神様に様々な恩恵を貰い、いざ魔王ライフ!!………となるはずが、神様のうっかりミスで世界最弱の魔王に。生きるため、今日も魔王はダンジョンを造る。
これは、ちょっとおバカな主人公が、寂しがり屋な鬼の子や、湖ではなくお風呂に住み着いたオンディーヌ、人間でありながら魔王に恋した王女達と、お風呂に入りながら繰り広げる物語である>
解説・乾燥感想
『異世界召喚』と『ダンジョンクリエイト』で『主人公=魔王』なジャンルの作品。
主人公は地球から召喚された、という設定だが前世の記憶はなく知識だけが残っている状況。ついでに言えば、ダンジョンを作る能力はあるものの主人公そのものの戦闘力は爪楊枝ほどしかない。それでも地球由来の知識と機転を駆使してダンジョンを作り上げ、世界に名を轟かせる一大勢力を築き上げていく。
これと似たようなweb発小説に『必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない』がある。今回挙げている『ダン弱』の主人公はショタで、『必勝ダンジョン』の方は大人が主人公であるところが最初の大きな違い。さらに言えば、『ダン弱』の主人公は敏腕ではあるがちょっと抜けているところがあり、だからこそ面白い展開が期待できるとも捉えられる。一方『必勝ダンジョン』の主人公は常に用意周到であり二手三手先を読み、様々な問題に対する策を事前に用意していくタイプで、こちらはその抜け目のなさに思わず口元がニヤけてくる。
個人的に推したい登場人物は、あらすじにも出ている『人間でありながら魔王に恋した王女=姫騎士』さんである。残念ながら『壁』というか『崖』なのではあるが、主人公との初対面時から『主人公への愛』が溢れに溢れ出している。しかも無表情で。ナカノムラは『ギャップ萌え』のケがあるのでこう言った『クーデレ』なキャラは大好物です。
否!
むしろ『クーデレ』であるなら『平原』は断然アリでございます!
……や、『山脈』であるならそれはそれで大歓迎ですがね?
ま、まぁ、他にも『山脈』を持つ子はちゃんと出てきます。『プルプル』している子や『モフモフ』していたり、『ヅカ』っぽい子出てきます。
『必勝ダンジョン』に比べれば、全体的な作風はコメディに近いでしょう。ただ、ノリが明るいだけで軽いわけではなく真面目なシーンもあれば血みどろな場面も出てきます。ただ、そうであっても明るく雰囲気が漂ってくるのがこの作品の良いところなのではないでしょうか。
価格:1,296円 |